やさしい高校数学のレベルは?数学が苦手な高校生に向いている参考書か塾講師が解説

高校数学が苦手になってくると、

「やさしい高校数学って本当にやさしいの?」
「うちの子でも使えるレベルなのかな?」
「買っても続かなかったらどうしよう」

と悩む方も多いのではないでしょうか。

実際、数学の成績が伸びない原因は、勉強時間が足りないことよりも「今の学力に合わない教材を使っていること」の方が少なくありません。

私は数学塾で多くの生徒を指導してきましたが、難しすぎる問題集に挑戦して自信をなくしてしまう生徒を何人も見てきました。

そこで今回は、『やさしい高校数学』のレベルや向いている人・向いていない人を塾講師の視点でわかりやすく解説します

この記事を読めば、自分やお子さんに合う参考書かどうか判断できるでしょう。

やさしい高校数学のレベルは?結論から解説

やさしい高校数学は「高校数学が苦手な生徒向け」の参考書

結論からお伝えすると、『やさしい高校数学』は高校数学が苦手な生徒向けの参考書です

この本の特徴は、問題をたくさん解かせることではなく、「なぜそうなるのか」をていねいに説明してくれるところにあります。

数学が苦手な生徒の多くは、

  • 公式は覚えた
  • 解説も読んだ
  • でも問題になると解けない

という状態です。

そんなときに必要なのは、さらに難しい問題集ではありません。

まずは考え方を理解することです。

『やさしい高校数学』は、そのための参考書と言えるでしょう。

定期テストでは何点くらいの生徒に向いている?

私の感覚では、定期テストで30点〜60点くらいの生徒に特に向いています。

例えば、

  • 数学が平均点に届かない
  • 授業を聞いてもよくわからない
  • 教科書だけでは理解できない
  • チャート式が難しく感じる

このような生徒にはかなり相性が良いでしょう。

反対に、定期テストで毎回80点以上取れている生徒には少しやさしすぎるかもしれません。

大学受験ではどこまで使える?

大学受験の基礎固めまでなら十分活用できます。

ただし、この本だけで受験対策を終えるのは難しいでしょう。

なぜなら、入試では理解だけでなく演習量も必要になるからです。

そのため、

理解する

基本問題を解く

受験問題に挑戦する

という流れの最初の段階で使うのがおすすめです。

やさしい高校数学がおすすめな人

学校の授業についていけなくなってきた高校生

授業が少しずつ難しく感じ始めた生徒には特におすすめです。

高校数学は中学数学と比べて一気に抽象的になります。

そのため、
「急に数学がわからなくなった」
と感じる生徒は少なくありません。

実際に塾でも、
「中学までは得意だったのに高校で苦手になった」
という相談をよく受けます。

そんな生徒が基礎を理解し直す教材として使いやすいでしょう。

中学数学から苦手意識がある生徒

中学の頃から数学に苦手意識がある生徒にも向いています。

文章が会話形式で進むため、教科書よりも読みやすいからです。

数学が苦手な生徒ほど、
「問題を解く前に説明で挫折する」
ことがあります。

その点、『やさしい高校数学』は比較的読み進めやすい参考書です。

子どもに合う参考書を探している保護者

保護者の方にもおすすめしやすい参考書です。

というのも、多くの保護者が
「とにかく評判の良い参考書を買えばいい」
と思いがちだからです。

しかし本当に大切なのは評判ではありません。

お子さんの今の学力に合うかどうかです。

その意味では、数学が苦手なお子さんのスタート教材として検討する価値は十分あります。

やさしい高校数学をおすすめしない人

数学が得意な生徒

数学が得意な生徒には物足りなく感じる可能性があります。

説明がていねいな分、進むスピードは速くありません。

そのため、

  • 学校内容を完全に理解している
  • 定期テストで80点以上取れる
  • 難関大学を目指している

という生徒は別の教材の方が効率的でしょう。

問題をたくさん解きたい生徒

演習量を求める人にも向きません。

この本の役割は「理解」です。

成績アップには、

  • 理解する参考書
  • 問題演習用教材

の両方が必要になります。

読んで終わりでは点数につながらないので注意しましょう。

なぜ高校数学が苦手になるのか

高校数学は中学数学と大きく違う

高校数学でつまずく最大の原因は、中学との違いにあります。

中学数学では計算中心だった内容が、高校になると考え方中心になります。

例えば二次関数では、

  • グラフを考える
  • 変化を考える
  • 条件を整理する

など、今までより思考力が必要です。

その結果、
「公式は覚えたのに解けない」
という状態になりやすいのです。

公式暗記だけでは点数が上がらない

数学が苦手な生徒ほど公式を丸暗記しようとします。

しかし、それだけでは限界があります。

どんな場面で使う公式なのか理解していなければ応用できません。

だからこそ、『やさしい高校数学』のような理解重視の参考書が役立つのです。

やさしい高校数学の効果的な使い方

最初は読むことを重視する

最初から完璧に解こうとしなくても大丈夫です。

まずは、
「なるほど、そう考えるのか」
という感覚を持つことが大切です。

1周目は理解を優先しましょう。

必ず自分で解き直す

理解したつもりにならないことも重要です。

数学は読むだけでは身につきません。

説明を読んだ後は、

  • ノートに解く
  • 解説を見ずに再挑戦する
  • 翌日にもう一度解く

という流れを作りましょう。

これだけでも定着率はかなり変わります。

学校ワークと組み合わせる

私が塾でおすすめしている方法は、

『やさしい高校数学』

学校ワーク

定期テスト対策

という流れです。

理解と演習を組み合わせることで成績につながりやすくなります。

まとめ|やさしい高校数学は「数学が苦手な生徒の最初の1冊」

やさしい高校数学が向いている人

『やさしい高校数学』は、

  • 授業についていけない
  • 平均点前後で悩んでいる
  • 中学数学から苦手
  • 基礎からやり直したい

という生徒に向いています。

向いていない人

一方で、

  • 数学が得意
  • 難関大学を目指している
  • 問題を大量に解きたい

という生徒には少し物足りないでしょう。

大切なのは「今の自分に合う参考書」を選ぶこと

参考書選びで最も大切なのは、有名な本を選ぶことではありません。

今の学力に合う教材を選ぶことです。

お子さんに合う問題集が見つかれば、

「わかった」
「解けた」
「次もやってみよう」

という前向きな気持ちが生まれます。

数学が苦手だからこそ、最初の1冊選びはとても重要です。

『やさしい高校数学』が合いそうだと感じたら、まずは苦手な単元から取り組んでみてはいかがでしょうか。