「数学ってなんのためにやるの?」
中学生からも保護者の方からも、よく聞かれる質問です。
このページでは、数学の授業が将来どんな力につながるのか、そしてなぜ“今”学ぶ意味があるのかを、わかりやすく整理してお伝えします。

中学・高校の数学って、何のためにあるの?
「数学って、将来使わないのに、なんで勉強するの?」
…これは、たぶん中学生なら一度は思ったことがあるんじゃないでしょうか。
そして、保護者の皆さんの中にも、「自分も学生時代そう思ってたなぁ」という方、いらっしゃると思います。
でも、実は数学って、「将来直接使うため」だけにあるわけじゃないんです。
数学は“頭のトレーニングジム”
数学は、たとえるなら「頭を鍛えるジム」みたいなものです。
計算や図形の問題を解くのは、筋トレと同じ。
すぐには役立たないけど、コツコツやることで“論理的に考える力”とか“じっくり考えてやりきる力”が育ちます。
それって、社会に出てからいろんな場面で必要になりますよね。
たとえば、人に説明するとき、仕事で順序立てて作業するとき、あるいはネットの情報を正しく判断するときにも、論理的な考え方は大切なんです。
数学は“積み重ねの教科”
数学は「前に習ったことがわからないと、次がわからない」教科です。
これは、ちょっときついように見えるけど、実は社会の仕組みと似てるんです。
社会に出て仕事をするときも、「前の経験」や「基本的な知識」がないと次のステップに進めないことって、たくさんありますよね。
そういう「積み重ねて進む力」を、中学・高校の数学は教えてくれているんです。
数学は“ごまかしがきかない”教科
国語や社会だと、「書き方」や「表現」で点数が左右されることもありますよね。
でも数学は、答えが「合ってる」か「間違ってる」かがはっきりしてる。
これはちょっとシビアですが、「がんばったけどダメだった」ということが、数字ではっきり出てしまう教科でもあります。
でもだからこそ、「正確に考える力」や「ミスを減らす工夫」が身につく。
それって、将来AIやロボットが当たり前になる社会では、とても重要な能力になります。
数学で“見えないもの”を考える力をつける
数学って、現実には見えない「点」や「線」、数字の世界を扱います。
これってつまり、「見えないものをイメージして、理屈で考える力」を育てているんです。
たとえば、データ分析、プログラミング、AIのしくみなど、今の社会は「目に見えないもの」を理解できる力が求められます。
その土台を作っているのが、実は中学・高校の数学なんです。
まとめ:数学は“未来の準備”
「数学って将来使わないし意味ない」と思うこと、ありますよね。
でも、数学の勉強って、実は“将来、どんなふうに生きていくか”に関わっているんです。
それは、「理系に進まないから関係ない」という話ではなく、
「どんな社会でも生きていける力」をつけるための準備なんです。
もちろん、数学が得意じゃなくても大丈夫。
大切なのは、「あきらめずに、自分のペースで取り組むこと」。
そして保護者の皆さんへ。
お子さんが数学につまずいたとき、「こんなの将来使わないのに!」と言いたくなっても、
ちょっとだけ立ち止まって、「将来を生き抜くための練習なんだよ」と伝えてあげてください。