塾と家庭教師のかけもちは効果あり?中学生の向き・不向きと注意点
塾に通っているのに成績が上がらないと、「家庭教師も必要なのでは」と迷うものです。
ただし、授業を増やせば必ず伸びるわけではありません。
まずはつまずきの原因を確認し、塾と家庭教師の役割を分けることが大切です。

塾と家庭教師のかけもちは成績向上や受験対策に効果がある?
役割を分ければ効果を期待できる
塾では、学校の予習や受験対策、模試、入試情報などを扱います。
集団で学ぶことで、学習のペースも作りやすいでしょう。
一方、家庭教師は一対一で、分からなくなったところまで戻って指導できます。
塾で質問しにくい子も、落ち着いて疑問を解消しやすくなります。
たとえば、塾で五教科の受験対策を進め、家庭教師には数学の文章問題だけを見てもらう方法です。
目的を分ければ、同じ内容を繰り返さずに済みます。
授業を増やすだけでは成績は上がりにくい
成績を伸ばすには、授業を受けるだけでなく、自分で問題を解き、間違いを直す時間が必要です。
塾と家庭教師で予定を埋めると、復習や自習の時間が減ることがあります。
「勉強時間は増えたのに点数が変わらない」場合は、授業量よりも練習量を見直しましょう。
家庭教師を追加する前に、「何を補うのか」「授業のない日に何を練習するのか」を決めておくことが重要です。
塾と家庭教師をかけもちするメリット・デメリット
苦手分野を一対一で確認できる
集団塾では、授業の進度が決まっているため、分からないまま次へ進むことがあります。
家庭教師なら、必要に応じて前の単元まで戻り、つまずきの原因を確認できます。
ただし、先生の説明を聞くだけでは不十分です。
説明後に本人が問題を解き、最後は一人で解き直せる状態を目指しましょう。
受験対策と苦手対策を組み合わせられる
塾で受験全体の計画を進め、家庭教師で特定の教科や単元を補う方法もあります。
「数学を全部」ではなく、「次の模試までに一次関数を解けるようにする」など、目標を絞ると指導の効果を確認しやすくなります。
塾の教材や予定を家庭教師にも共有すると、学習内容がつながります。
費用と負担が増える
かけもちでは、授業料のほかに入会金、教材費、管理費、交通費、講習費などがかかる場合があります。
また、塾や家庭教師の予定が増えると、自習や睡眠が不足することもあります。
費用だけでなく、宿題、移動、食事、休息まで含めて無理がないか確認しましょう。
塾と家庭教師のかけもちが向いている子・向いていない子
まずは成績が上がらない原因を確認する
前の単元でつまずいているなら、家庭教師による復習が役立つ可能性があります。
一方、宿題をしていない、集中できない、勉強方法が分からないといった場合は、指導を増やす前に学習習慣を整える必要があります。
「成績が悪い」と考えるのではなく、「文章問題を式にできない」「グラフを読み取れない」など、困っている内容を具体化しましょう。
目的が明確で家庭学習もできる子には向いている
「苦手単元を補う」「塾の宿題を質問する」など、家庭教師に頼む内容が明確な子は、かけもちの効果を得やすいでしょう。
また、授業後に自分で復習する時間も必要です。
保護者の不安だけで始めず、本人が何に困り、どうなりたいのかを確認してください。
学習習慣や塾との相性に問題があれば先に見直す
家庭でほとんど勉強していない場合は、まず毎日15分の計算や、授業当日の解き直しなど、続けやすい習慣から始めます。
塾の進度や教え方が合っていない場合は、家庭教師を追加するより、転塾や受講科目の変更が適していることもあります。
補習や質問対応、宿題量の調整ができないか、現在の塾に相談してみましょう。
子どもに合った学習環境を作るための進め方
役割と教材を決める
塾には進度や教材、模試の日程を確認し、家庭教師には塾の内容と苦手単元を伝えます。
できれば家庭教師にも塾の教材を使ってもらい、教材を増やしすぎないようにしましょう。
塾の宿題で分からなかった問題を家庭教師に見てもらう形なら、学習内容が重なりにくくなります。
無理のない回数から始める
毎月の総額と1週間の予定を確認し、学校、部活動、塾、家庭教師、自習、睡眠の時間を確保します。
最初は週1回など少ない回数から始め、1回の授業で扱う内容も絞るとよいでしょう。
1~3か月後に見直す
次の点を確認し、効果と負担を見直します。
- 塾の授業で分かる内容が増えたか
- 宿題を自分で進められるか
- 間違いを解き直せているか
- 学校の授業にも参加しやすくなったか
- 睡眠や休息が不足していないか
- 本人が続ける意味を感じているか
改善が見られない場合は、回数を増やす前に、指導内容や役割分担、家庭学習の時間を見直しましょう。
塾と家庭教師のかけもちは、あくまで選択肢の一つです。
目的は授業を増やすことではなく、子どもが苦手を理解し、自分で問題を解き、学習を続けられる環境を作ることです。


