教室長コラム|伸びる生徒は「自分の苦手」に気づける
夏休みが終わり、2学期が始まります。
「2学期からはもっと勉強しよう」と考えている人もいるでしょう。
もちろん、勉強時間を増やすことも大切です。
しかし、その前にぜひやってほしいことがあります。
それは、「自分は何が苦手なのか」を知ることです。

伸びる生徒は、自分の苦手に気づける
塾で生徒を教えていると、成績が伸びる生徒には一つの特徴があると感じます。
それは、自分の勉強について「ここがちょっと不安だな」と気づき、そのままにしないことです。
反対に、分からないところがあっても何となくそのままにしていると、苦手はなかなかなくなりません。
特に数学は、前に習った内容を使って新しい問題を解くことが多い教科です。
1学期に分からなかったところを残したまま2学期に進むと、新しく習う内容まで分かりにくくなることがあります。
だからこそ、2学期のスタートは自分の勉強を振り返るよい機会です。
「2年生の復習が必要」と自分で気づいた生徒
以前、受験生を指導していたときのことです。
その生徒は模試を何度も受け、自分でもいろいろな問題を解いていました。
そうして勉強を続けるうちに、
「自分は2年生の内容を復習したほうがいい」
と気づいたのです。
そして私に、
「1・2年生の復習を宿題に出してほしい」
と言ってきました。
入試直前の時期でしたから、あれもこれも勉強する時間はありません。
そこで、1・2年生の内容に絞って復習を進めました。
その結果、入試本番ではかなりの点数を取ることができました。
もちろん、復習すれば誰でも同じ結果になるわけではありません。
私がこの生徒について特に良かったと思っているのは、自分に足りないものを自分で考え、実際に行動したことです。
先生から「ここを勉強しなさい」と言われるだけではなく、自分から「ここを勉強する必要がある」と気づけた。
これは、成績を伸ばすうえでとても大切な力です。
「忙しいからできない」で終わらせない
2学期は、中学生にとって忙しい時期でもあります。
部活(神戸ならコベカツ)や学校行事があり、家に帰ったら疲れている日もあるでしょう。
それはよく分かります。
ただし、「忙しいから家庭学習はまったくしない」となってしまうと、分からないところを解消する機会がなくなります。
毎日長時間勉強する必要はありません。
大切なのは、自分が分かっていないところを放置しないことです。
「この単元が怪しい」
「この問題はいつも間違える」
「授業では分かったつもりだったけれど、一人では解けない」
そんなことに気づいたら、教科書や問題集を見直す。
先生に質問する。必要なら前の学年まで戻って復習する。
小さくても、何か一つ行動に移してみましょう。
まずはテストと模試を見直してみよう
では、自分の苦手はどうやって見つければよいのでしょうか。
2学期の初めなら、夏休み明けのテストや、これまでに受けた模試を見直してみるのがおすすめです。
ただし、ここで見るのは点数だけではありません。
「何点だったか」よりも、
「どこができたのか」
「どこができなかったのか」
を見てください。
たとえば数学なら、
- 計算問題はできているけれど関数で間違いが多い
- 図形になると手が止まる
- 文章題になると式を作れない
といったことが見えてくるかもしれません。
同じような問題を何度も間違えているなら、そこが今の自分にとって優先して勉強したいところです。
テストや模試は、順位や点数を確認するだけのものではありません。
これから何を勉強すればよいかを教えてくれる材料でもあるのです。
保護者の方も「何点?」だけで終わらせないでください
保護者の方にも、ぜひお願いしたいことがあります。
テストや模試が返ってきたら、点数だけで判断せず、お子さんと一緒に答案を見てみてください。
「ここはできるようになったね」
「この単元はまだ難しそうだね」
そんなふうに、できたところと、できなかったところを分けて考えてみましょう。
テストを見る目的は、点数について叱ったりほめたりすることだけではありません。
次に何を勉強すればよいかを考えることも大切です。
本人だけでは、なかなか自分の苦手に気づけないこともあります。
そんなときは、保護者の方や学校・塾の先生と一緒に考えてみるとよいでしょう。
2学期は「自分の現在地」を知るところから
成績が伸びる生徒は、最初から何でもできる生徒とは限りません。
むしろ、
「ここが分からない」
「このままではまずい」
と自分の課題に気づき、それを解消するために動ける生徒は強いと感じます。
2学期の初めに、いきなり勉強時間を増やす必要はありません。
まずは夏休み明けのテストや、これまでの模試をもう一度開いてみてください。
自分は何ができていて、何ができていないのか。
そこが分かれば、次に何を勉強すればよいかも見えてきます。
苦手があること自体を心配する必要はありません。
大切なのは、気づいた苦手をそのままにしないことです。
2学期を、自分の弱点を一つずつ減らしていく学期にしていきましょう。


