教科書準拠の問題集は使うべき?中学生の定期テスト対策を塾講師が解説
「教科書準拠の問題集って、本当に必要なんでしょうか?」
中学生になると、定期テストの点数や内申点が気になってきますよね。
本屋に行くと「教科書準拠」と書かれた問題集がたくさん並んでいて、どれを選べばいいのか迷う保護者の方も多いはずです。
実際、塾でもよく聞かれます。
- 学校ワークだけでは足りない?
- 市販問題集は買った方がいい?
- うちの子にも合う?
この記事では、数学塾で実際に生徒を見てきた経験をもとに、教科書準拠問題集が向いている子・向いていない子をわかりやすく解説します。
問題集の「教科書準拠」は使うべき?まず結論から
定期テスト対策にはかなり効果的
先に結論をお伝えすると、教科書準拠問題集は定期テスト対策にはかなり効果的です。
学校の授業や教科書に合わせて作られているため、授業内容とズレにくいからです。
実際に塾でも、
- 平均点前後
- 数学が苦手
- 勉強のやり方がまだ安定していない
こういった生徒には、まず教科書準拠をすすめることが多いですね。
特に定期テストでは、「見たことがある問題」が増えるだけでも安心感につながります。
一方で、どんな子にも合う万能教材ではありません。
上位校を目指す生徒や、応用問題をどんどん解きたい生徒には、少し物足りなく感じる場合もあるでしょう。
つまり大切なのは、「人気の問題集かどうか」ではなく、「今の子どもに合っているか」です。
そもそも教科書準拠問題集とは?
学校の教科書に合わせて作られている問題集
教科書準拠問題集とは、学校で使っている教科書に合わせて作られた問題集のことです。
中学数学では、
- 東京書籍
- 啓林館
- 学校図書
など、学校ごとに使う教科書が違います。
実は、教科書会社が変わると、単元の順番や説明のしかたも少し変わるんです。
英語では、習う文章そのものが変わるため、教科書準拠でないとわからなくなってしまうこともあります。
教科書準拠問題集は、その学校の流れに合わせて作られているので、授業とズレにくい特徴があります。
標準版との違いは「テスト向きかどうか」
よく比較されるのが「標準版」の問題集です。
こちらはどの学校でも使えるように作られているため、
- 応用問題が多い
- 問題の順番が学校と違う
- 難易度が高め
というケースもあります。
そのため、まず学校のテストで点数を上げたいなら、教科書準拠の方が取り組みやすいでしょう。
まず確認|うちの子に教科書準拠問題集は必要?
平均点前後ならかなり相性が良い
もし定期テストで平均点前後、または平均点に届かない状態なら、教科書準拠問題集はかなりおすすめです。
この段階では、難しい問題よりも「学校内容をしっかり理解すること」が最優先だからです。
実際、成績が伸び悩む生徒ほど、
- 計算ミス
- 基本問題の取りこぼし
- 学校ワーク不足
が目立ちます。
まずは教科書レベルを安定して解ける状態を作ることが大切でしょう。
上位層には物足りない場合もある
一方で、80点以上を安定して取れている生徒には、少し簡単に感じることもあります。
高校受験では、
- 初めて見る問題
- 思考力問題
- 複数単元を使う問題
への対応も必要になるからです。
そのため上位層は、
- 教科書準拠
- 発展問題集
- 塾教材
を組み合わせて学習するケースが多いですね。
市販問題集の前に「学校ワーク」を優先しよう
学校ワークをやり切れていない子は多い
塾で見ていると、成績が伸びない生徒ほど「問題集を増やす」傾向があります。
ただ、本当に大事なのは冊数ではありません。
たとえば、
- 1回しか解かない
- 丸付けだけで終わる
- 間違い直しをしない
こうなると、問題集を増やしても効果は出にくいんです。
まずは学校ワークをしっかり使い切る。
これが成績アップの基本でしょう。
1冊をくり返した方が成績は上がりやすい
実際、点数が上がる生徒は、同じ問題を何回も解いています。
特におすすめなのは、
- 1回目:普通に解く
- 2回目:間違えた問題だけ解く
- 3回目:テスト前に確認する
という流れです。
「何冊も買う」より、「1冊をやり切る」方が結果につながりやすいでしょう。
教科書準拠問題集のメリット
「見たことある問題」が増える
教科書準拠問題集の強みは、学校のテストとの相性の良さです。
授業と近い流れで問題が出るため、
「これ授業でやった!」
という問題が増えやすくなります。
特に数学が苦手な子は、「知っている問題」が増えるだけでも安心して取り組めるようになります。
勉強への苦手意識を減らしやすい
難しすぎる問題集は、途中で止まってしまう原因になりがちです。
その点、教科書準拠は基本問題が中心なので、
- 解ける
- 丸が増える
- 自信がつく
という良い流れを作りやすい特徴があります。
勉強習慣を作りたい時期には、かなり相性が良いでしょう。
ただし、教科書準拠だけでは足りない場合もある
模試になると点数が下がることもある
学校テストでは取れるのに、模試になると急に点数が下がる生徒がいます。
これは、教科書準拠の問題に慣れすぎてしまうことも原因の1つです。
模試では、
- 問題文が長い
- 聞かれ方が違う
- 初見問題が多い
という特徴があります。
そのため、「学校レベルだけ」では対応しにくい場面も出てきます。
高校受験では応用問題も必要
高校受験を考えるなら、どこかで発展問題にも取り組む必要があります。
特に上位校を目指す場合は、
- 思考力問題
- 記述問題
- 複合問題
への対策も欠かせません。
定期テスト対策なら教科書準拠。
受験対策では別教材も追加。
このように目的によって使い分けるのがおすすめです。
失敗しない教科書準拠問題集の選び方
まずは教科書会社を確認する
教科書準拠問題集を選ぶ時に、一番大切なのは「学校の教科書会社」を確認することです。
もし違う会社のものを買うと、
- 習っていない内容が出る
- 順番がズレる
- テスト範囲と合わない
ということが起きます。
まずは学校の教科書を見て確認しましょう。
少し簡単なくらいがちょうど良い
問題集選びでは、「難しすぎないこと」もかなり大切です。
特に定期テスト対策では、
「少し簡単かも」
くらいの方が、くり返し学習しやすいんです。
最後までやり切れる問題集を選ぶことが、結果的に成績アップにつながるでしょう。
まとめ|成績と目的に合った問題集を選ぼう
教科書準拠問題集は、定期テスト対策にはとても効果的です。
特に、
- 平均点前後
- 数学が苦手
- 基礎を固めたい
という生徒には、かなり使いやすい教材でしょう。
ただし、どんな子にも万能というわけではありません。
上位校受験や応用力アップを目指すなら、発展問題集や塾教材も必要になります。
そして何より大切なのは、「問題集の数」ではなく「使い方」です。
まずは学校ワークをしっかりやり切る。
必要なら教科書準拠問題集を追加する。
この流れを意識するだけでも、学習のムダはかなり減らせるはずです。
ぜひ「今の子どもに合った問題集」を選んでみてください。



