数学の学校ワークの正しいやり方|『やっているのに点数が上がらない』を変える方法
「学校ワークはやっているのに、数学の点数が上がらない…」
実際、塾でもこうした相談はとても多いです。
ただ、多くの場合は「勉強量」が足りないのではなく、「ワークの使い方」に原因があります。
学校ワークは、ただ終わらせるだけでは点数につながりません。
使い方を少し変えるだけで、数学が苦手な子でもテストの結果は変わってきます。
この記事では、数学塾で実際によく伝えている「学校ワークの正しい進め方」を、保護者の方向けにわかりやすくお話しします。

「学校ワークをやっているのに数学の点数が上がらない…」その原因とは?
ワークを“終わらせること”が目的になっている
結論から言うと、学校ワークは「提出するため」に使うだけでは効果が出にくいです。
数学は、答えを書くことよりも「自分で解けるようになること」が大切だからです。
たとえば、テスト前日に答えを見ながら急いで終わらせた場合、その時はできた気になります。
しかし、数日後には解き方を忘れてしまう子がほとんどでしょう。
塾でも、提出は完ぺきなのにテストでは点が取れない子をよく見ます。
そういう子は、ワークを「勉強道具」ではなく「作業」にしてしまっていることが多いです。
「できた」と「わかる」はちがう
数学では、丸がついたから理解できているとは限りません。
本当に理解できている状態とは、「もう一度、自分だけで解けること」です。
たとえば一次方程式でも、解説を見ながらなら解けるけれど、次の日になると手が止まる子は少なくありません。
そんな時は、
- 解き方を覚えていない
- 途中式があいまい
- 計算ルールが定着していない
というケースが多いです。
まずは「ワークを終わらせる」ではなく、「自分で解ける問題を増やす」という意識に変えていきましょう。
ここまでの内容に問題がなければ、次は具体的な進め方です。
数学の学校ワークの正しいやり方【まずはこれだけ】
授業が終わったら早めに解く
学校ワークは、授業を受けたその日のうちか、できれば2〜3日以内に取り組むのがおすすめです。
時間が空きすぎると、授業内容をかなり忘れてしまうからです。
たとえば、比例や方程式を習った日に2ページだけでも解いておくと、「この公式を使うんだったな」と思い出しながら進められます。
反対に、テスト前まで放置すると、思い出すところから始める必要があります。
すると、ワークを終わらせるだけで精一杯になってしまいます。
まずは毎日少しずつ進める習慣を作りましょう。
最初から答えを見ない
数学が苦手な子ほど、わからない問題を見るとすぐ答えを開いてしまいます。
ただ、それでは「どこがわからないのか」が見えません。
塾では、まず3分だけ考えるようによく伝えています。
その時は、
- 何を求める問題か
- どの公式を使いそうか
- 例題と似ている部分はないか
この3つを見るだけでも十分です。
3分考えても進まないなら、解説を見ても大丈夫です。
ただし、見た後に必ずもう一度、自分だけで解き直しましょう。
丸付けはすぐにする
丸付けは、まとめてではなく1ページごとにする方が効果的です。
その場で確認した方が、「どこで間違えたか」を覚えているからです。
10ページまとめて丸付けをすると、なぜその答えになったのか思い出せなくなります。
おすすめは、
「解く→丸付け→直す」
を小さくくり返すことです。
このやり方だけでも、ワークの質はかなり変わってきます。
ここまで問題がなければ、次は点数が伸びる子の特徴を見ていきます。
数学で点数が伸びる子・伸びない子の違い
伸びる子は「間違い」を大事にしている
点数が伸びる子は、間違えた問題をそのままにしません。
むしろ、「ここが苦手なんだな」と確認する材料として使っています。
たとえば塾では、間違えた問題に次のような印をつけてもらうことがあります。
- ×:まったくわからなかった
- △:考え方は合っていた(計算でミスした)
- ○:自力でできた
こうしておくと、テスト前に「どこを復習すればいいか」がすぐわかります。
一方で、答えを書き写して終わるだけだと、同じ問題が出た時にまた止まってしまうでしょう。
伸びる子は「なぜ間違えたか」を考える
数学では、ミスの原因を分けることが大切です。
よくあるのは次の3つです。
- 計算ミス
- 公式忘れ
- 解き方がわからない
たとえば、符号ミスなら「マイナス注意」と書きます。
公式を忘れたなら、「面積公式を確認」とメモします。
こうした小さな確認を続ける子は、少しずつ同じミスが減っていくものです。
ここまでで、「間違い直し」が大切だとわかりました。
次は、効率よく進めるコツです。
数学の学校ワークを効率よく進めるコツ
まずはテスト範囲を確認する
効率よく進めたいなら、最初にテスト範囲を確認しましょう。
どこまで終わらせればいいか見えていないと、子どもは動きにくいからです。
おすすめは、テスト範囲のページにふせんを貼ることです。
ゴールが見えるだけでも、「あと少しで終わる」と感じやすくなります。
できる問題と苦手問題を分ける
数学は、全部を同じ回数くり返す必要はありません。
本当に時間を使うべきなのは、「できなかった問題」です。
たとえば30問中20問できたなら、その20問を何回もやるより、残り10問を解けるようにした方が点につながります。
時間がない時ほど、
- ×問題
- △問題
- 解説を見た問題
を優先して復習しましょう。
この流れに問題がなければ、次は何周すればいいかを整理します。
数学の学校ワークは何周するべき?
1周目は「苦手探し」
1周目で大切なのは、完ぺきを目指すことではありません。
「どこが苦手か」を見つけることです。
そのため、間違えても大丈夫です。
むしろ、テスト前に苦手が見つかったと思えばOKでしょう。
2周目は間違えた問題だけ解く
2周目では、×や△の問題を中心に解き直します。
この時に大切なのは、「答えを覚える」のではなく、「解き方を自分で再現できるか」です。
前は解説を見ていた問題が、自分だけで解けるようになれば成長しています。
3周目は時間を測る
数学は、時間内に解けることも大切です。
そのため3周目では、時間を測って解いてみましょう。
「考えすぎて時間が足りない」「計算に時間がかかる」といった弱点も見えてきます。
3周できない場合でも、×問題の解き直しだけは優先したいところです。
ここまでで、ワークの回し方が整理できました。次は、数学が苦手な子ほど大切な途中式についてです。
数学が苦手な子ほど大切な「途中式」の書き方
途中式を書くとミスが見える
数学が苦手な子ほど、途中式を飛ばしてしまうことがあります。
ただ、それでは「どこで間違えたのか」がわかりません。
たとえば答えが不正解でも、途中式があれば、
- 符号ミス
- 計算ミス
- 式の立て方のミス
などを見つけやすくなります。
塾でも、途中式を書くようになって点数が安定した子はかなり多いです。
ノートは“見直せる形”が大切
ノートは、きれいさより「後で見直せるか」が大切です。
式を1行ずつ書き、横に小さくメモを残すだけでも変わります。
たとえば、
- 分配法則ミス
- マイナス注意
- 公式確認
と書いておくだけでも、次の復習がしやすくなるでしょう。
ここまで問題がなければ、最後に保護者の方のサポートについてお話しします。
保護者ができるサポート
「勉強しなさい」より具体的に聞く
数学が苦手な子には、「勉強しなさい」だけでは動きにくいことがあります。
そのため、
- 「今日は何ページ進める?」
- 「丸付けまで終わった?」
- 「×問題を1問だけ直そうか」
のように、行動が見える声かけがおすすめです。
子どもも「何をすればいいか」がわかるので、動きやすくなります。
点数より“解き直し”をほめる
テストの点だけを見ると、子どもは失敗をかくしたくなります。
一方で、「解き直しができたね」と声をかけると、努力の方向が正しいと伝わります。
数学は、「できなかった問題」を「できる問題」に変える教科です。
そのためには、間違いを前向きに見られる空気を作っていきましょう。
まとめ|学校ワークを上手に活用すれば数学の点数は伸ばせる
学校ワークは、ただ終わらせるだけではもったいない教材です。
大切なのは、
- まず自分で考える
- 間違えた問題を残しておく
- 解き直しをくり返す
この3つです。
数学が苦手な子でも、ワークの使い方を変えるだけで、少しずつ「解ける問題」は増えていきます。
保護者の方は、点数だけでなく、「前より考えられたか」「解き直しができたか」に目を向けてあげてください。
学校ワークを上手に活用して、数学を“苦手教科”から“点を取りにいける教科”へ変えていきましょう。


