集団塾だけで伸びない…「算数だけ別塾」はアリ?かけもちの効果と注意点
「大手集団塾に通っているのに、算数だけ伸びない…」
そんな悩みを持つ保護者はとても多いです。
実際、私の数学塾にも、集団塾に通いながら“算数だけ補強したい”という相談がよく来ます。
ただ、塾を増やせば必ず成績が上がるわけではありません。
大切なのは、「本当に足りないものは何か」を見極めることです。
この記事では、塾をかけもちした方がいいケースと、逆に負担だけ増えてしまうケースをわかりやすく整理していきます。

結論|「塾のかけもち」で成績が伸びる子には共通点がある
かけもちが効果的なのは「目的」がはっきりしているケース
結論からお伝えすると、塾のかけもちは「何を改善したいか」が明確な場合に効果が出やすいです。
たとえば、
- 算数だけ苦手
- 集団授業では質問できない
- 志望校対策を強化したい
このように課題が整理できていると、別の塾で補いやすくなります。
一方で、「なんとなく不安だから増やす」というケースでは、うまくいかないことも少なくありません。
授業と宿題だけ増えて、復習時間がなくなってしまうからです。
大切なのは“塾の数”ではなく“不足を補えるか”
保護者としては、「もう1つ塾を増やした方が安心かも」と感じることもあるでしょう。
ただ、成績アップに必要なのは通塾回数ではありません。
特に算数・数学は積み上げ科目です。
前の単元が理解できていないまま進むと、あとから一気に苦しくなります。
そのため、まず考えたいのは、
- どこでつまずいているのか
- 本当に足りないものは何か
を整理することです。
「塾をかけもちしたい」と感じる家庭が増えている理由
大手集団塾だけではフォローしきれないこともある
大手集団塾には、情報量や受験対策の強さという大きなメリットがあります。
ただ、その反面、授業スピードが速いと感じる子も多いです。
特に算数では、
- 途中でわからなくなる
- 質問する前に授業が進む
- 宿題が作業になってしまう
という状態になりやすいでしょう。
すると保護者としては、「このままで大丈夫かな」と不安になります。
その結果、“補強用の塾”を探し始める家庭が増えているのです。
「算数だけ苦手」という子はかなり多い
私が現場で見ていても、国語や理科は問題ないのに、算数だけ苦戦している子は本当に多いです。
算数は、前の内容が次につながります。
たとえば、割合が苦手なまま速さに入ると、一気に理解しづらくなるでしょう。
そのため、算数だけ個別指導を追加する家庭も少なくありません。
「全部を変える」のではなく、「足りない部分だけ補う」という考え方です。
まず考えたい|今の塾を続けるべき?それとも追加するべき?
問題は「塾全体」か「特定教科」かを整理する
塾を増やす前に、まず確認したいことがあります。
それは、「本当に困っているのは何か」という点です。
もし、
- 複数教科で成績が下がっている
- 授業そのものについていけない
- 先生との相性が合わない
という場合は、かけもちより転塾を考えた方がいいケースもあります。
一方で、
- 算数だけ弱い
- 質問できない
- 家で解き直しが進まない
という状態なら、部分的な補強が合う可能性があります。
苦手教科だけ補強する家庭は増えている
最近は、「算数だけ個別」という通い方もかなり一般的になりました。
その背景には、子どもの負担を増やしすぎずに改善したい、という考えがあります。
特に個別指導では、
- 前の単元まで戻れる
- わからない部分を止まって説明できる
- 質問しやすい
というメリットがあります。
集団塾の良さを残しながら、苦手だけ補強できるのは大きいでしょう。
塾のかけもちが効果を発揮しやすいケース
算数・数学だけ理解不足が積み上がっている
かけもちが成功しやすいのは、「苦手が限定されている子」です。
たとえば、算数だけ偏差値が低いケース。
この場合は、算数を重点的に補強することで全体のバランスが整いやすくなります。
実際、私の塾でも、
- 解き方が整理できた
- 質問できるようになった
- 集団塾の宿題が進むようになった
という変化から、成績が安定する子は多いです。
個別指導が合う子もいる
集団塾は「みんなで同じペースで進む」スタイルです。
そのため、途中で止まって確認する時間はあまりありません。
一方、個別指導では、「どこからわからなくなったのか」を細かく確認できます。
特に算数・数学は、原因が整理できると一気に伸びる子も多いです。
「わかったつもり」を減らせるのは大きなメリットでしょう。
逆に、塾のかけもちが逆効果になりやすいケース
授業と宿題だけで手いっぱいになる
もっとも多い失敗は、「通うだけ」で終わってしまうケースです。
塾を増やせば、その分だけ宿題も増えます。
すると、
- 解き直しができない
- 睡眠時間が減る
- 自習時間がなくなる
という状態になりやすいです。
成績が伸びる子ほど、実は“復習時間”を大切にしています。
だからこそ、塾を増やす前にスケジュールを整理する必要があります。
子どもの負担を見落としやすい
真面目な子ほど、「全部やらなきゃ」と抱え込みやすいです。
その結果、
- 勉強が嫌になる
- 集中力が落ちる
- モチベーションが下がる
ということもあります。
塾を増やす前に、今の勉強量が本当に適切か、一度見直してみましょう。
塾のかけもちが向いている家庭チェックリスト
当てはまる項目が多いなら相性が良い可能性もある
次の項目に当てはまるなら、かけもちが合う可能性があります。
- 苦手教科がはっきりしている
- 集団塾の授業にはついていけている
- 子どもが質問を嫌がらない
- 家庭学習の時間を確保できている
- 保護者が予定を管理できる
逆に、
- すでに疲れ切っている
- 複数教科で苦戦している
- 勉強時間そのものが不足している
という場合は、まず学習環境全体を見直した方がいいでしょう。
実際に多い「成功例」と「失敗例」
算数だけ追加して安定したケース
あるご家庭では、大手集団塾に通いながら、週1回だけ算数の個別指導を追加しました。
すると、
- 宿題の理解度が上がる
- 解き直しが進む
- テストのミスが減る
という変化が出てきました。
「全部を変える」のではなく、「足りない部分だけ補う」ことで改善した例です。
塾を増やしすぎて疲れてしまったケース
一方で、
- 集団塾
- 個別指導
- オンライン教材
を同時に増やした結果、復習時間がなくなったケースもあります。
この場合、子どもは常に宿題に追われ、勉強内容を整理できなくなっていました。
塾は多ければ良いわけではありません。
必要な補強にしぼることが大切です。
まとめ|「塾を増やすべきか」ではなく「何を補うべきか」が大切
自分の子に本当に必要かを見極めよう
塾のかけもちは、合う子には大きな効果があります。
ただし、全員に必要なわけではありません。
特に大切なのは、
- どこで困っているのか
- 本当に不足しているものは何か
を整理することです。
もし「算数だけ不安」「集団塾では質問しづらい」という状態なら、苦手教科だけ補強する方法はかなり有効でしょう。
反対に、すでに勉強量が限界なら、まず学習環境そのものを見直した方がいいケースもあります。
「塾を増やすべきか」で考えるのではなく、「何を補うべきか」という視点で、お子さんに合った学習環境を考えてみてください。


