学校問題集にプラスアルファ!高校数学のおすすめ問題集はこれだ!

「学校の問題集だけでは、なんだか物足りない……」「もっと演習を積んで数学の力を伸ばしたい!」そんなふうに感じたことはありませんか?

高校数学は、ただ公式を覚えるだけでなく、実際に問題を解きながら理解を深めることが大切です。

しかし、学校指定の問題集だけでは演習量が足りなかったり、レベルが合わなかったりすることも。

そこで今回は、目的別におすすめの数学問題集を紹介し、それぞれの活用法についても解説します。

「基礎をしっかり固めたい人」「発展的な問題に挑戦したい人」「難関大を目指す人」など、それぞれの状況に合った1冊を見つける手助けになれば幸いです。

数学の成績を伸ばすためには、「何を使うか」だけでなく、「どう使うか」も重要です。

この記事を参考に、自分に合った問題集を選び、効果的な学習を進めていきましょう!

なぜ学校の問題集だけでは足りないのか?

学校指定の問題集は基礎固めが中心

多くの高校では、授業と並行して「学校指定の問題集」が配布され、宿題や定期テスト対策の教材として活用されます。

これらの問題集は、教科書の内容を定着させることを目的に作られており、主に基礎固めに重点が置かれているのが特徴です。

「解ける」だけでなく「使いこなせる」力をつけるためには演習量が必要

数学の力を伸ばすには、単に「解ける」だけでなく、「使いこなせる」ことが重要です。

公式や解法を覚えても、少しひねられた問題に対応できなければ実戦では通用しません。

そのためには、多くの問題を解き、解法を柔軟に使えるようにする演習量が必要です。

学校指定の問題集は基礎固めには適していますが、問題数やパターンが限られています。

応用力を養うには、基礎を固めたうえで追加の問題集を活用し、演習量を増やすことが大切です。

志望校や学力に応じた追加の問題集選びが大切

数学の実力を伸ばすには、志望校や現在の学力に応じた問題集を選ぶことが重要です。

基礎を固めた後、やみくもに難しい問題に挑戦しても効果的とはいえません。

自分のレベルに合った問題集を選び、無理なくステップアップしていくことが大切です。

基礎を強化したいなら解説が丁寧な問題集、応用力をつけたいなら発展問題が多く含まれたもの、難関大を目指すなら記述対策が充実したものを選ぶなど、目的に合わせた選択が必要です。

自分の目標に合った1冊を見つけ、計画的に取り組むことで、確実に数学力を伸ばしていきましょう。

目的別!おすすめ問題集リスト

基礎をしっかり固めたい人向け

『チャート式(白・黄)』:解説が丁寧で、基礎固めに最適

昔ながらの「数学問題集といえば!」といえば、やはりチャート式ですね。

特に黄色チャートは、多くの学校で配布されることがあり、基礎から標準レベルの演習に適しています。

難易度としては、白チャートが教科書レベル、黄色チャートはそれより少し難しめといった位置づけです。

チャート式は例題のパターンが豊富で、解法の流れを体系的に学べるのが特徴です。

学校指定の問題集に加えて、さらに演習を積みたい場合には、まず黄色チャートを活用するのもよいでしょう。

教科書じゃちょっと難しい…という場合は、白チャートの購入も考えてみるといいかもしれません。

『理解しやすい数学』:教科書と併用しやすい

「理解しやすい」シリーズは、基礎を徹底的に固めるのに適した問題集です。

さらに、ページを進めるごとに標準からやや応用的な問題へと無理なくステップアップできる構成になっており、着実に実力を伸ばせるのが魅力です。

また、解説が丁寧なのも好印象で、公式の使い方や解法の流れをしっかり理解しながら学習を進められます。

基礎を固めつつ、少し難しめの問題にも挑戦したい人にはおすすめのテキストです。

学校の問題集より少し発展した演習をしたい人向け

『基礎問題精講』:入試基礎レベルの良問をコンパクトにまとめた一冊

「基礎」と謳っていますが、実際には「入試問題の基礎」に焦点を当てているため、教科書より少し難しめの問題が多い点が特徴です。

これにより、入試に必要な基本的な力を養うには最適な問題集となっています。

また、「精講」の名前通り、解説が非常に詳しく、解き方の道筋をしっかり理解できるのが大きな魅力です。

解法の流れが丁寧に説明されており、わからない部分をしっかり解消しながら進めることができます。

さらに、すぐ後に類題も掲載されているため、習った解き方をすぐに試し、理解を深めることができる点も大きなメリットです。

『標準問題精講』:基礎+標準レベルの演習に最適

基礎問題精講と同じシリーズですが、こちらはより難易度が高く、難関私立大学や国公立二次試験を受験する人向けの演習書です。

難関大入試の合否を分ける124題が「標問」として選ばれ、その問題が徹底的に解説されています。

単に問題を解くのではなく、「わかって解けるようになる」ことが目指されています。

難関大を目指す受験生にとって、単なる問題集を超えた深い理解を促す教材となっており、実力を着実に伸ばすために最適です。

難関大を目指す人向け

『青チャート』:解法パターンを網羅し、演習量を確保できる

ある程度以上の難易度の高校に進むと、青チャートが学校で配布されることが多いでしょう。

黄色チャートと同様に、青チャートも長い歴史を持つ「網羅系」の問題集で、非常に多くの学校で採用されています。

青チャートは、数学の基本から応用まで幅広くカバーしているため、基礎的な内容をしっかりと学びながら、難易度の高い問題にも対応できる力を養えます。「網羅系」の問題集としては最もメジャーな存在であり、受験生にとっては定番の選択肢となっています。

黄色チャートが配布されている、またはチャート式を持っていないけど、もっと難しいものにチャレンジしたい、という場合にはおすすめです。

『1対1対応の演習』:思考力を鍛えるハイレベル問題集

『1対1対応の演習』は、思考力を鍛えるためのハイレベルな問題集として知られています。

この問題集は、各問題に対して丁寧な解説がついており、問題を解く過程で自分の思考力を深めることができます

特徴的なのは、問題と解説が1対1で対応している点で、解説の中で解法のポイントや考え方のコツがしっかりと説明されています。

「なぜその解法を選ぶのか」といった思考の過程に焦点を当てているため、ただ解くことにとどまらず、深い理解を得ることができます。

難易度が高めで、受験を視野に入れた思考力の強化に非常に役立つ問題集です。

特に、難関校や二次試験を目指す受験生にとっては、実力を養うために最適な教材となっています。

『やさしい理系数学』:難関大向けの良問が詰まっている

『やさしい理系数学』はその名前に反して、決して!易しくはなく、難関大学向けの良問が厳選されているため、高いレベルの問題集です。

この問題集の特徴は、基礎を固めたうえで、少しずつ応用力を高めていく問題が多いため、実力を着実に伸ばすことができる点です。

問題は難易度が(国公立理系二次試験レベルとしては!)高すぎることなく、理系科目の学力向上にしっかりと役立ちます。

また、解説が非常に丁寧で、解法のアプローチや考え方をしっかりと理解しながら進められるため、難関大学の入試問題にも対応できる力を養うことができます。

受験数学の基礎を固めた後にさらに実力を伸ばすために最適な教材です。

問題集の選び方と活用法

学校の進度に合わせる or 先取りするか?

学校の進度に合わせるか、先取りするかは、目的や状況により選びます。

進度に合わせると、授業内容を確実に理解でき、復習がスムーズです。

一方、先取りすると授業で余裕を持てますが、理解が追いつかないこともあります。

余裕があれば先取りも有効ですが、基本的には学校の進度に合わせるのが良いでしょう。

1冊を完璧にする or 併用するか?(問題集の特性を知って使い分ける)

1冊を完璧にする場合、深い理解と定着が進みますが、問題集の偏りが気になることもあります。

併用することで、異なる視点や問題形式に触れられ、実力をバランスよく伸ばせます

ただし、併用しすぎると中途半端になりがちなので、特性を理解し、目的に合わせて使い分けることが大切です。

解きっぱなしにしない工夫(間違えた問題の復習法、ノートの使い方)

解きっぱなしにしないためには、間違えた問題の復習が重要です。

間違えた問題をノートにまとめ、解答の過程や自分の間違えた点をしっかり書き出すと効果的です。

間違えた問題にのみチェックを付けて、もう一度頭からやり直すのもおすすめです(筆者は問題集を解くときいつもこの方法です)

その後、時間を空けて再度解くことで、記憶が定着します。

また、似たような問題を別の問題集から探して解くことで、理解を深め、同じミスを繰り返さないようにしましょう。

まとめ:自分に合った1冊を見つけよう!

やみくもに難しい問題集に手を出すのはNGです。

まずは「理解 → 演習 → 応用」の流れを意識して、段階的に学べる問題集を選びましょう。

最初は基礎を固める問題集から始め、理解を深めてから演習を重ね、最終的に応用問題に取り組むと効果的です。

最終的には「この1冊をやり切った!」と言えるように、1冊に集中して完璧にすることが大切です。