数学の公式・定理の効率的な覚え方と忘れないコツ|中学生・高校生がテストで使いこなすための具体的勉強法
今回は、「数学の公式や定理をどのように覚えたらよいか」というテーマで、いくつかの具体的な方法をご紹介します。
数学の学習を進めていくと、「公式や定理を覚えないと問題が解けない」「覚えたつもりなのに、いざというときに思い出せない」と悩むことも多いのではないでしょうか。
実は、公式や定理の覚え方には、ちょっとした工夫やコツがあります。
「なかなか覚えられない…」と困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

1. 公式や定理の「意味」を理解することが第一歩
公式や定理を覚えるうえで、ただ丸暗記するだけではなく「なぜそうなるのか」を理解することがとても重要です。
たとえば「三角形の面積=底辺×高さ÷2」という公式も、「なぜ÷2をするのか」を考えてみると、長方形や平行四辺形の半分だからという理由がわかります。
このように、「どうしてその公式になるのか」という理由や図を意識すると、ただ暗記するよりも記憶に残りやすくなります。
まずは意味を理解してから覚える、これを意識してみましょう。
2. 公式や定理を覚えるための具体的な方法
① 語呂合わせやリズムを利用する
公式を語呂合わせやリズムで覚える方法も効果的です。
たとえば、「サイン・コサイン・タンジェント」の順番を「さこた」と語呂で覚えている人も多いと思います。
少し無理のある語呂でも、自分にとって覚えやすい言葉やリズムであれば大丈夫です。
覚えにくい公式があれば、自分なりの語呂合わせを考えてみると良いでしょう。
② ノートやルーズリーフを活用して「見える化」する
公式や定理を整理する際には、5mm方眼ルーズリーフのようなマス目のある紙を使うのがおすすめです。
マス目を利用すると図や表も整えて書きやすく、公式を視覚的に整理することができます。
また、色ペンやマーカーで重要な部分を強調すると、後で見返したときに一目で大事な部分がわかり、記憶にも残りやすくなります。
③ 自分の言葉で説明してみる
公式や定理を覚えたら、「これはどういう意味か」「どんなときに使うのか」を自分の言葉で説明してみましょう。
たとえば、友達や家族に説明するつもりで声に出して話してみると、「ちゃんと理解できているかどうか」がよくわかります。
自分の言葉で説明できるようになった公式は、忘れにくくなります。
④ 問題を解きながら覚える
公式や定理は、ノートにまとめるだけでなく、実際に使って覚えることがとても大切です。
たとえば「二次方程式の解の公式」を覚えるなら、まず公式を見ながら問題を解いて、そのうち公式を見ずに解けるように練習していくと効果的です。
「この公式、こういうときに使うんだな」ということがわかると、記憶も定着しやすくなります。
⑤ 何度も繰り返し思い出す
一度覚えた公式も、しばらくすると忘れてしまうのが普通です。
ですから、「1日後」「3日後」「1週間後」と、少し時間を空けて繰り返し見直すことが大切です。
こうした「反復」を行うことで、公式が長期間記憶に残るようになります。
スマートフォンのメモ機能や単語帳アプリなどを使って、スキマ時間に確認するのもおすすめです。
3. それでも覚えられないときは?
もし、何度やってもなかなか覚えられないと感じるときは、次のポイントを確認してみましょう。
- その公式や定理の意味や成り立ちを理解しているか
- 図や例とセットで覚えているか
- 実際の問題で使う練習をしているか
- 一度にたくさん覚えようとしすぎていないか(少しずつ分けて覚えるのも大事です)
一度に完璧を目指さず、少しずつ繰り返し覚えることが成功のコツです。
4. まとめ
数学の公式や定理は、「覚えること」だけが目的ではなく、「使いこなせるようになること」が大切です。
そのためにも、
- 意味を理解する
- 視覚的に整理する
- 実際に使って練習する
- 繰り返し思い出す
こうした方法を組み合わせることで、無理なく、確実に覚えていくことができます。
「なかなか覚えられない…」と悩んでいる人も、今日ご紹介した方法の中からできそうなことから取り入れてみてください。
公式や定理をしっかり身につけて、ぜひ数学に自信をつけていきましょう!