体系数学とは?公立中でも中高一貫校レベルに挑戦できる学習法と問題集活用術
「中高一貫校って、やっぱり進度が早くて、難しいことをどんどんやってるんだなぁ…」
そんな話を耳にして、「うちの子、公立中学だけど、もっと高度なことにも挑戦できたらいいのに」と感じたことはありませんか?
今回は、公立中に通う生徒が、そうした“上のレベル”にチャレンジする方法として、「体系数学」という教材とその活用方法についてご紹介します。

「体系数学」ってどんな教材?
「体系数学」は、数研出版が出している中高一貫校向けの数学教科書です。
市販されているので、公立中学の生徒でも買えます。
この教材は、中学〜高校の6年間を見通したカリキュラムになっており、数学の概念や考え方を“体系的”に学べるのが大きな特徴です。
ただし、公立中学校でこの教材が採用されることは、まずありません。
なぜなら、一般的な学習指導要領に沿っていないため、学校での採用が難しいからです。
でも逆に言えば、自学自習にはもってこいの教材とも言えます。
中高一貫校の進度や質に近い形で数学を学びたい、あるいは難関高校・大学への進学を視野に入れているという生徒には、とても良い選択肢になるでしょう。
公立中でも十分活用できる!その理由
「体系数学って、難しいんでしょ?」
はい、たしかに難しめです。
でも、だからこそ「数学的な思考力」をしっかり養うことができます。
公立中学の授業だけでは物足りないという子にとっては、ちょうど良い刺激になりますし、先取り学習をしたい場合も「ただ早く進む」ではなく「深く理解する」ことができる構成になっています。
実際の例:底辺高校から日大に合格した生徒
実は、こんな実例もあります。
ある生徒は中学時代、定期テストや内申では苦労し、高校受験では偏差値40ほどの高校に進学。
いわゆる「底辺高校」と言われる学校でしたが、体系数学を使って数学の勉強を中学の復習から進め、高校3年生の2学期になる頃には、他の教科の遅れをカバーするほどの“武器”として数学を使いこなしていました。
最終的には、日本大学に合格。
「体系数学をやっていたことが、自分の基礎になった」と本人は語っています。
問題集と組み合わせて、もっと伸ばす
体系数学は良い教材ですが、問題量はやや少なめ。
そこで併用したいのが、以下のような問題集です。
リンクを張ってありますので参考にご覧ください。
こういった問題集を組み合わせれば、理解+演習の両方がカバーできます。
特に、1日30分程度の短時間でも、コツコツ続ければ、確かな力になります。
まとめ:環境に左右されない学び方を
たしかに、中高一貫校のような恵まれた環境にいる子たちは、先取り学習ができて有利に見えるかもしれません。
でも、公立中に通っていても、自分で工夫し、良い教材に出会えれば、同じかそれ以上の力をつけることも十分に可能です。
「学校で習ってないから無理」ではなく、「今のうちにやっておこう」に変えること。
体系数学は、その“挑戦”を応援してくれる教材です。
興味がある方は、まず1冊、手に取ってみてください。
難しく感じたら、問題を解かなくてもOK。読むだけでも、きっと“数学の考え方”が変わりますよ。