オンライン塾と通塾、どっちがいい?子どもに合う塾の選び方を塾講師が解説

塾講師として日々たくさんの保護者の方とお話ししていますが、
「オンライン塾と通塾、どちらがうちの子に合っているんでしょう?」
という質問をよくいただきます。
確かに、どちらにも良い点と注意点があり、悩むのも当然です。
この記事では、それぞれの特徴を整理しながら、お子さんの性格や家庭の環境に合わせた選び方をお伝えします。


1. 塾選びに迷う保護者へ

塾を選ぶとき、最も大切なのは「お子さんが続けられるかどうか」です。
通うスタイルや環境が合っていないと、どんなに良い教材や先生がいても成果は出にくくなります。
忙しい日々の中で、送り迎えの負担や時間のやりくりに悩む方も多いでしょう。
「効率を取りたいけれど、直接指導の安心感も捨てがたい」――そう感じる保護者の方は少なくありません。

そこでまず、オンライン塾と通塾の違いをしっかり理解し、家庭に合った形を見つけていきましょう


2. オンライン塾の特徴:時間を有効に使いたい家庭に

メリット

オンライン塾の最大の魅力は、時間と場所の自由度です。
通塾のための移動が不要なため、部活や習い事で忙しいお子さんにも無理なく取り入れられます。
授業が録画されている場合は、好きな時間に視聴できるため、夜遅くでも朝早くでも勉強が可能です。
忙しいご家庭ほど、その便利さを実感されることが多いです。

また、授業を何度でも見返せるのも強みです。
理解が不十分な部分を繰り返し確認できることで、知識がしっかり定着します。
特に、マイペースに学びたいお子さんには向いている方法です。

デメリット

一方で、オンライン学習には自己管理の難しさがあります
授業がいつでも見られるからこそ、「あとでやろう」と先延ばしにしてしまうケースも少なくありません。
保護者の方が一緒に計画を立て、進み具合を確認することが継続の鍵になります。

また、通信環境が不安定だと集中が途切れやすくなります
授業中の映像が止まったり音声が乱れたりするだけで、学習効率は落ちてしまいます。
ネット環境の整備は欠かせません。

さらに、オンラインでは友達や先生と直接顔を合わせる機会が少なく、孤独を感じやすい面もあります。
学習のモチベーションを保つために、双方向型の授業や生徒同士が関われる仕組みを選ぶとよいでしょう。


3. 通塾の特徴:人との関わりで伸びる子に

メリット

通塾の魅力は、先生との「直接のやり取り」です。
理解度を見ながらその場で質問や補足ができるため、テンポよく理解が深まります。
お子さんにとっても「見てもらえている」という安心感が大きな支えになります。

また、仲間の存在は大きな刺激になります
同じ教室で学ぶ友達の頑張りを見て「自分も負けられない」と感じることは、やる気につながります。
ときには良きライバルとして、互いを高め合う関係も生まれます。

さらに、塾には集中できる環境が整っています。
家ではテレビやスマホなどの誘惑が多いですが、塾に入ると自然と気持ちが切り替わるものです。
自習室を上手に活用すれば、授業時間以外でも学習習慣を強化できます。

デメリット

一方で、通塾には通うための時間的・体力的な負担があります
学校が終わってから塾へ行き、帰宅するころには夜遅くなるというケースもあります。
家庭の生活リズムを見直し、無理なく続けられるスケジュールを考えることが必要です。

また、天候や交通事情によって通塾が難しくなる日もあります。
送迎が必要なご家庭では、保護者の負担が増すこともあるでしょう。
安全面への配慮も欠かせません。

さらに、地域によっては希望する塾が近くにない場合もあります。
そうしたときは、オンライン塾との併用(ハイブリッド型)を検討するのも一つの方法です。


4. タイプ別チェックリスト:「うちの子」はどっち向き?

ここからは、お子さんのタイプに合わせて向き・不向きを確認してみましょう。

オンライン塾が向いているお子さん

  • 自分のペースでコツコツ学ぶのが得意
  • 学校・習い事などで時間が不規則
  • 自宅で集中できる環境がある
  • デジタル機器の扱いに抵抗がない

通塾が向いているお子さん

  • 人と関わることでやる気が出る
  • 家では誘惑が多く集中しにくい
  • 直接先生に教わりたい
  • 仲間と一緒に頑張る方がモチベーションが上がる

もし、どちらも当てはまる部分がある場合は「ハイブリッド型」も選択肢に入ります
たとえば、主要教科は通塾で学び、苦手分野をオンラインで補うという方法もあります。


5. 実際のケース紹介:リアルな親の声

中学生Aくん(部活で忙しいタイプ)

部活動が週5日あるAくんは、通塾の時間が取れずオンライン塾を選びました。
自宅で好きな時間に授業を受けられるので、部活後でも無理なく続けられています。
録画を見返しながら復習できる点も大きな助けになりました。

小学5年生Bさん(マイペース型)

家ではついダラダラしてしまうタイプのBさん。
通塾に変えたことで、先生や友達の存在が刺激になり、勉強時間が自然と増えました。
「次のテストで勝ちたい」という意欲が出てきたのが印象的です。

Cくん(地方在住)

近所に希望する塾がなかったCくんは、オンラインで都市部の人気講師の授業を受けています。
距離の制限がないおかげで、質の高い指導を受けられるようになりました。
家庭でも安心して見守れる点も、保護者に好評です。


6. 迷ったときの判断基準:3つの「続けやすさ」をチェック

塾選びで迷ったときは、次の3つを基準に考えてみてください。

  1. 生活に無理がないか?
    通塾の時間や送迎の負担が、家庭のリズムを崩していないかを確認しましょう。
  2. 性格に合っているか?
    一人で集中できる子か、人と関わることで力を発揮する子かを見極めましょう。
  3. 学習目的に合っているか?
    基礎力を固めたいのか、受験対策を重視したいのかによって、最適な環境は変わります。

講師としてのアドバイス

私は「成績を上げる塾」よりも「続けられる塾」を選ぶことをおすすめしています
学習は短距離走ではなく長距離走です
最初に少し進度が遅くても、無理なく続けられる方が最終的に力がつきます。


7. まとめ:わが子に合った学びの形を選ぼう

オンライン塾も通塾も、それぞれにメリットがあります。
大切なのは、お子さんの性格や生活リズムに合った学び方を選ぶことです。
勉強が「義務」ではなく「前向きな習慣」になれば、自然と成績もついてきます。

最終的には、体験授業を受けて実際に雰囲気を確かめてみるのが一番です。
お子さんが「これなら頑張れそう!」と感じるかどうかを、ぜひ一緒に見てあげてください。
それが、長く続けられる塾選びの第一歩になります。