夏休みの勉強にやる気が出ない中学生・高校生へ|今すぐ試せる7つの対処法
夏休み——。
学校のある日々と違って、毎日が自由に使えるはずなのに、なぜか勉強に身が入らない。
やらなきゃいけないとはわかっているのに、ついスマホに手が伸びて、気づいたら夕方……。
そんな「やる気が出ない問題」に、悩んでいるご家庭も多いのではないでしょうか。
この記事では、「やる気が出ない」状態との向き合い方や、やる気に頼らずに勉強するための工夫を具体的にお伝えします。
お子さん本人にも、見守る保護者の方にも役立つ内容を目指しました。

「やる気が出ない」はダメなことじゃない
まず最初にお伝えしたいのは、「やる気が出ないこと自体は、決して悪いことではない」ということです。
むしろ、やる気が出ないのは“人間として自然な反応”とも言えます。
特に夏休みは、学校がないことで生活リズムが崩れがちになり、気持ちもダラけやすい環境です。
しかも、部活や習い事、帰省、旅行など予定も不規則になりやすく、集中するのが難しくなるのは当然です。
脳や身体が「オフモード」に入っている時に、「よし、今から集中してやるぞ!」といっても、なかなかスイッチは入らないものです。
これは“意志が弱い”のではなく、“仕組みがうまくできていない”だけなのです。
やる気が出るのを待つのは危険!
「やる気が出たらやろう」は、一見よさそうな言葉に聞こえます。
でも、これは多くの失敗を生む“落とし穴”でもあります。
というのも、「やる気が出るのを待つ」というスタンスでいると、ほとんどの場合、やる気は出ないまま時間が過ぎてしまいます。
やる気は、「やり始めることで、だんだん湧いてくる」ものだからです。
たとえば、机に向かって何となく問題を1問解いてみたら、「あれ、意外と頭が働くかも」と思えてくることってありませんか?
これは、脳が刺激を受けて“やるモード”に切り替わるからです。
逆に、ダラダラしていると脳もずっとオフのまま。
やる気は湧いてこないまま、1日が終わってしまいます。
だからこそ、「やる気がないからやらない」ではなく、「やる気がなくてもできる仕組み」を持っておくことが大事なんです。
「やる気がなくてもできる」仕組みをつくろう
● 1. ポモドーロ・テクニックを活用
「25分だけ集中、5分休憩」のサイクルで取り組む、ポモドーロ・テクニック。
「とりあえず25分だけ」なら、気が重い時でもスタートしやすいのがポイントです。
たった25分だけ集中すると決めれば、「一日何時間も頑張らなきゃ」というプレッシャーから解放されます。
集中力が続かない子にとっても、導入しやすい方法です。
● 2. 朝の“儀式”でスイッチオン
夏休み中は起床時間が乱れがち。
まずは毎日、同じ時間に起きることから始めてみましょう。
そして、起きたら「顔を洗う」「机の前に座って参考書を開く」などの“朝のルーティン”を決めておくことで、脳が「勉強モード」に入りやすくなります。
● 3. タスクは「小さく・具体的に」分ける
「英語の復習をやる」ではなく、「英単語30個チェック」「ワークの2ページだけやる」といったように、できるだけ細かく具体的にしましょう。
「何から手をつけていいかわからない」状態が、やる気のブレーキになるからです。
やる気が出ない時は、外から借りよう!
やる気を「内側から引き出す」のが難しい時は、「外部の力を借りる」のも立派な戦略です。
● 1. 誰かと一緒に勉強する
家族と一緒に机を並べる、オンライン自習室に参加する、友達と時間を決めてZoomをつなぐなど、「一人じゃない環境」が集中力を引き出してくれます。
● 2. 短期講座や塾を活用する
塾や夏期講習など、決まった時間に勉強せざるを得ない環境も効果的です。
特に、集中できない子にとって「強制力」はありがたい味方になります。
● 3. 目標を“見える化”する
「この高校に合格したい」「この点数を取って○○を目指したい」など、本人の目標や憧れを見える形にして、部屋に貼っておくのもおすすめ。
モチベーションが落ちた時の「道しるべ」になります。
それでもダメな日は、“逃げ方”を工夫しよう
どれだけ工夫しても、「今日は本当に無理」という日もあります。
そんな日は、罪悪感を感じるより、「逃げ方」をうまく使いましょう。
● 1. 「最低限だけやる」でOK
たとえば、1問だけ、10分だけ、英単語だけ…。
これだけでも「完全にゼロ」よりはずっといいのです。
「やれなかった」ではなく、「少しでもやった」という実感が次の日につながります。
● 2. 勉強以外で“流れ”を取り戻す
生活習慣を整える、机周りを掃除する、読書をする…。
直接勉強ではなくても、「整える」ことで少しずつエンジンがかかってくることもあります。
保護者の方へ:「見守る」ことが力になる
保護者の方ができることは、無理に「やらせる」ことではなく、仕組みづくりと、感情のサポートです。
● 「〇〇が終わったら一緒にアイス食べようか」
シンプルなご褒美でも、「やる気のスイッチ」になります。
● 「やる気が出ない日もあるよね」と共感を
否定ではなく共感から入ることで、子どもも自分を責めすぎずに前を向けます。
● 「やってる姿をほめる」「続けたことを認める」
結果よりも過程に注目することで、子ども自身のモチベーションが続きやすくなります。
おわりに:夏休みは“完璧”じゃなくていい
夏休みは、1日や2日うまくいかなくても、あとから巻き返せる時間があります。
大事なのは、「うまくいかない自分」ともうまく付き合うこと。
やる気に振り回されすぎず、「やる気がない日もある前提」で過ごすほうが、むしろ計画はうまくいくのです。
「今日はちょっとやる気出ないな」と感じたら、この記事を読み返してみてください。
できなかった日を嘆くより、できた自分を少しずつ積み上げていく夏にしましょう。


