夏休み明けに要注意!中学生の『やる気低下サイン』と保護者ができる対応法
こんにちは。夏休みもいよいよ終盤。お子さんは元気に過ごしていらっしゃいますか?
この時期、勉強の遅れを気にする声と同じくらいよく聞くのが、「うちの子、なんだかやる気がないんです」というご相談。
塾でも毎年、8月末になると、そんな空気をまとった生徒さんがちらほら出てきます。
長い休みの後に訪れる「やる気の低下」。
実はこれ、単なる“さぼり”ではなく、新学期を前にした心のSOSであることも少なくありません。
今回は、保護者の方に知っておいていただきたい「やる気低下のサイン」と、その対処法についてお話しします。

なぜ夏の終わりにやる気が落ちるのか?
夏休みといえば、学校から離れて過ごす自由な時間。
お子さんにとっては、リラックスできる期間でもありますが、同時に「勉強のリズムが崩れる」「生活習慣が乱れる」などのリスクもはらんでいます。
そして8月後半、学校再開が近づいてくると——
- 「ちゃんと勉強できてない…」という焦り
- 「またあの教科が始まる…」という不安
- 「友達関係、うまくやれるかな?」という緊張
などが、じわじわと心にのしかかってくるのです。
とくにまじめで内向的なお子さんほど、「がんばらなきゃ」と自分を責めて、表に出せないまま気力を失ってしまうこともあります。
保護者が気づきたい「やる気低下サイン」5つ
では、やる気が下がっているとき、お子さんにはどんなサインが現れるのでしょうか?
塾でよく見る兆候を5つご紹介します。
① 学習時間が激減する
- 今までは少しずつでも机に向かっていたのに、まったく手をつけなくなった。
- 宿題を「あとでやる」と言いながら、全然進まない。
→ただのサボりと思わず、「なにか気が重いのかも」と見てみてください。
② 睡眠リズムの乱れ
- 夜遅くまで起きていて、朝はなかなか起きない。
- 昼寝が長くなっている。
→体のリズムの乱れは、心の不調とリンクしています。
リセットが必要なサインです。
③ 発言や表情に元気がない
- 「だるい」「めんどくさい」「どうでもいい」など、ネガティブな口癖が増えている。
- 以前より笑顔やリアクションが少ない。
→心のエネルギーが不足しているサインです。気になる場合は、声のトーンや目の動きにも注目を。
④ イライラが増える or 無気力になる
- 些細なことで兄弟に怒る、親に反抗する。
- あるいは逆に、ぼーっとしていて反応が薄い。
→これは「どうしていいかわからない気持ち」が爆発したり、フリーズしていたりする状態かもしれません。
⑤ 学校の話題を避ける
- 新学期のことを話そうとすると急に無口になる。
- 進路や目標の話に対して「わかんない」と返される。
→「現実と向き合いたくない」気持ちが言葉に出ているケースです。
焦らせない、否定しない。効果的な声かけとは?
やる気が下がっているとき、保護者がつい言ってしまいがちなのが、
- 「いつまでゴロゴロしてるの?」
- 「もう中学生なんだから、しっかりしなさい」
- 「宿題も終わってないのに、ゲームばっかり!」
……でも、これは逆効果になることが多いです。
本人も「やらなきゃ」と思っているからこそ、できない自分にイライラしている。
そんなときに叱られると、「自分はダメだ」と感じてますますやる気がなくなってしまいます。
では、どんな声かけがよいのでしょうか。
◆まずは共感のひと言を
- 「ちょっと疲れてる?」
- 「もうすぐ学校だけど、不安なことある?」
- 「最近、調子どう?」
◆小さな一歩に目を向ける
- 「1ページだけ一緒にやってみようか」
- 「午前中だけ宿題に集中して、午後は好きなことしよう」
ポイントは、行動を無理に変えさせようとするのではなく、気持ちを受け止めることです。
そして、「これならできそう」という小さなハードルを一緒に越えていく。それが、やる気回復の第一歩になります。
塾との連携で、心のサポートも
実は、塾という場は「学習サポート」だけでなく、「気持ちの調整」の場にもなっています。
学校や家庭では言えないことを、塾の先生にはポロッとこぼす生徒も少なくありません。
あるいは、学校とは違う角度での励ましや気づきを得られることもあります。
「最近やる気がなくて…」と感じたら、塾に相談するのもひとつの手です。
- 勉強の様子だけでなく、表情や態度などの小さな変化を共有する
- おうちでの声かけと、塾での声かけをすり合わせる
- 一時的なモチベーションダウンなのか、継続的なサポートが必要なのかを見極める
など、保護者と塾が連携することで、お子さんの「やる気の火種」を絶やさずにすむこともあるのです。
最後に:新学期は“再スタート”の好機
夏休み明けの「やる気低下」は、どんな子にも起こり得る、ごく自然な反応です。
大切なのは、「怠けてる」と決めつけず、変化のサインを見逃さないこと。
そして、焦らず寄り添いながら、少しずつエンジンを温めていくことです。
新学期は、気持ちをリセットして、もう一度スタートを切る絶好のチャンス。
保護者の気づきと声かけが、その第一歩になります。
ぜひ、この時期ならではの“親のサポート力”を、活かしていただければと思います。


