高校受験の国語は何を勉強すればいい?数学塾講師がわかりやすく解説

お子さんの国語が苦手だと、どこから手をつければいいのか戸惑いますよね。
私は日ごろ中学生を指導していますが、「国語は何を勉強すればいいのか分からない」という声は本当に多いです。
この記事では、保護者の方が今日から迷わずサポートできるように、勉強の順番とコツをていねいに整理しました。
読み進めるうちに「これなら続けられそうだ」と感じていただけるはずです。

まず、国語が苦手な理由と「何を勉強させればいいか」を知る

苦手の正体は「どこを直せばいいか見えない」こと

国語が苦手に感じるお子さんは、じつは“どこでつまずいているのか”が自分で分かっていない場合が多いです。
国語は算数のようにステップが分かりやすい教科ではないため、苦手の原因がはっきりしにくいからです。
たとえば、長文が読みにくいと感じていても、よく見ると語い不足や文法の理解不足が原因のことは珍しくありません。
国語を「漢字・語い/文法/長文/古文/記述」に分けて整理すると、どこに力を入れるべきかが見えてきます。

このように苦手の正体を分けて考えることで、行き当たりばったりの勉強から脱け出せます
具体的にどこを伸ばせばいいかが分かると、お子さんの表情も変わっていきます。

最初に取り組むべき優先順位

国語をどこから勉強させればよいのか、結論を先にお伝えします。
「漢字・語い → 文法 → 長文 → 古文 → 記述」の順番がもっとも効率的です。
語いが弱いと文章が急に難しく感じられます。
文法が分かるようになると、文のつながりが見え、読みやすさが変わります。
長文や古文、記述は“パターン”を覚えることで得点がとりやすくなる分野です。
順番を決めるだけで、お子さんが迷わず取り組めるようになります

この流れをひとつひとつ進めていくことで、苦手がほどけていきます。

子どもが「何を」勉強すべきか(分野別)

漢字・語いと文法が土台になる

まず優先したいのは「漢字・語い」と「文法」です。
これは読解力の土台そのものだからです。
長文には日常では使わない言葉が多く登場します
「逆説」「前提」「構成」など、意味が分からない言葉が増えるほど文章全体がつかみにくくなります。
文法も、主語と述語、修飾の関係が分からないと、文の中で何が起きているのかを正しく理解しにくくなります。

たとえば、「彼は友だちのために毎日がんばっている先生を応援した」という文があったとします。
文法の感覚が弱いと、「がんばっているのは誰なのか」がぼんやりしてしまいます。
文のつながりが分かると、読み取りの正確さがぐっと上がります。

短い文を使い、「この言葉は何を説明している?」と親子で確認してみると理解が深まりやすいです。
こうした土台が強くなると、長文への抵抗も消えていきます。

長文・古文・記述は“コツ”を押さえる

土台が整ったら、次は長文・古文・記述に進みます。
これらは量をこなすより“読み方・書き方の手順”を覚えるほうが成果につながります。

長文は「段落ごとに要点を一文でまとめる」「設問に関係しそうな部分に線を引く」という手順を決めると安定して読みやすくなります。
古文は「単語・助動詞・音読」の三つにしぼると続けやすいです。
短い古文を何度か声に出して読むだけでも、リズムに慣れ、意味がつかみやすくなります。

記述は「誰が/何をして/どうなったか」を整理するだけで、答案の形が整います。
満点を目指す必要はありません。部分点を取れる書き方が分かれば、得点の底上げにつながります。

こうしたコツを積み上げていくことで、入試で戦える力が育っていきます。

保護者ができるサポートで子どもは大きく伸びる

家庭での声かけは思っている以上に効果的

私は塾講師として、多くのご家庭を見てきました。
そこで分かったのは「保護者の声かけがある子は伸びるスピードが速い」ということです。
国語は成果が見えにくい教科なので、自分一人で続けるのがむずかしい子が多いからです。

たとえば、「前より読めてきたね」「その言葉、この前覚えたよね」といった声かけは、お子さんの自信を静かに育ててくれます。
リビングにワークを置き、「夕食の前に一ページだけやろうか」と軽く声をかけるだけでも習慣化につながります。

お子さんは、「見てもらえている」と感じるだけで前向きになります。
これは勉強の大きな原動力になります。

一週間で変化を感じるミニメニュー

ご家庭で実践しやすいメニューとして、私はよく「十五分学習」をご提案しています。
五分で漢字と語い、十分で短い文章を読み、内容を一言でまとめる。
そして最後に感想を一つ話す。この三つの流れを一週間続けるだけで、読むスピードや理解力に小さな変化が出てきます。

「続けられた」という経験は、国語への苦手意識をやわらげる力があります。
お子さんの自信を取り戻すきっかけにもなります。

弱点別で見る「何を勉強させればいいか」

読解・古文が苦手な場合

読解が苦手なお子さんには「設問を先に読む」習慣が役立ちます
文章全体を追う前に“何が問われているか”を知ることで、読むポイントがしぼれます。
気になった部分に線を引くことで、答えの手がかりが見つけやすくなります。

古文が苦手な子には、単語と助動詞を先にしぼって覚える方法が続けやすいです。
短い文の音読は、古文のリズムになれる最短コースです。

記述・語いが弱い場合

記述が苦手な子は、「きっかけ → 気持ち」など、問いに必要な要素をそろえることで書きやすくなります
形を整えるだけでも点になりやすいのが記述問題です。

語いが弱いお子さんの場合は、日常の中で言葉に触れる習慣を作ると効果が出やすいです。
テレビや本で気になった言葉をメモし、夕食のときに「今日、新しく知った言葉あった?」と聞いてみると、自然に語いが増えていきます。

弱点別に対策をしぼることで、「あれもこれもやらないといけない」という負担感がなくなり、学習がスムーズに進みます。

まとめ:国語はコツが分かれば必ず伸びる

今日からできる一つのアドバイス

国語はセンスで決まる教科ではありません
勉強する順番とコツが分かれば、どのお子さんでも必ず前に進めます
まずは「今週は漢字と語いに力を入れよう」といった小さな目標を、お子さんと一緒に言葉にしてみてください。
何をすればいいかが分かると、不安がすっと軽くなります。

「だんだん得意になってきた」と感じる道のりへ

国語の力は、急に伸びるというより、少しずつ積み重なっていくものです。
この記事で紹介した方法は、どれも特別なものではありませんが、確かな効果があります。
お子さんの様子を見ながら、できるところから一つずつ取り入れてみてください。

気がつくと、「前より読めるようになってきたね」「この問題、自分で解けたよ」といった言葉が、お子さんの口から出るようになります。
その小さな一歩こそ、国語が得意になる道のりの始まりです。
保護者の方のあたたかいサポートが、その背中を力強く押してくれます。