教室長コラム:『わかったつもり』に気づいた夏

こんにちは、算数と数学の教室のうぃるの代表、森川です。

蝉の声が静まり、夕方の風に秋の気配を感じる頃となりました。
今年の夏も、例年通り……いや、それ以上に暑かったですね。
教室で使っている会議室のエアコンもフル稼働、生徒たちの頭脳もフル稼働(だったと信じたい)な夏期講習が終わりました。

今回は「夏が終わって、思うこと」というテーマで、塾長としての視点からこの夏を振り返りつつ、今後について少しお話ししたいと思います。

一気に復習、そして気づき

この夏、当塾では中学生を対象に、1・2年生の範囲の復習を一気に行いました。
特に中学3年生にとっては、この時期に基礎の再確認をしておくことが非常に重要です。

驚いたのは、「わかったつもり」でいた単元を実際に解き直してみると、「あれ?なんだっけ?」と手が止まる生徒が意外と多かったことです。
講師としても「おお、ここも抜けてたか……」という発見の連続でした。

でも、これは悪いことではありません。
むしろ、今このタイミングで“忘れていた”ことに気づけたのは大きな収穫です。
生徒たちも、「このままじゃマズいな」と自覚するきっかけになったようで、講習後半には問題意識をもって授業に臨む姿勢が見えてきました。

教育者として感じたこと

夏期講習で強く感じたのは、「意識的な復習」の大切さです。

知識というのは、放っておくと驚くほど早く風化します
テストで一度は解けた問題でも、半年、一年経つとスッと抜け落ちてしまう
逆に、「これ、前にできなかったやつ!」と自分で気づいて解き直したときの記憶の定着度は格段に違います。

だからこそ、ただの「解き直し」ではなく、「意識して再構築する」復習が必要なのです。

志望校と2学期の大切さ

この時期になると、生徒たちには必ずこう言います。
「志望校は“とりあえず”でいいから、複数決めておこう」と。

目標があるかないかで、学習への姿勢はガラリと変わります
「○○高校に行きたいから、このレベルの問題が必要だ」と思えば、自然とやるべきことが明確になるものです。

そして、2学期は学校の成績、つまり内申点が決まる大事な時期。
特に公立高校を目指す場合、内申点は合否を大きく左右します
ですから、「塾の勉強も大事だけど、学校の提出物、テスト、授業態度も同じくらい大事!」と、口が酸っぱくなるほど伝えています。

中学内容の本格的な総復習へ

夏に1・2年の復習を終えたことで、秋からは中学3年の内容と、全範囲の総復習に入ります。
ここからは“受験モード”への本格突入。

ただ、焦る必要はありません
焦って詰め込んでも定着しない。ここからは一歩一歩、着実に理解を積み上げていくことが大切です。

毎年、「この時期に基礎を固めた生徒が、最後に伸びる」パターンを数多く見てきました。
夏の勢いをうまく維持しながら、地道にやるべきことを積み重ねていってほしいと思います。

保護者の皆さまへ

ここで、保護者の皆さまに少しお願いです。

正直な話、塾だけではどうにもならないこともあります。
週に数回の授業だけでは、すべてをカバーしきれない。

ですので、ご家庭での学習習慣づくりに、ぜひご協力いただきたいのです。

「勉強しなさい!」と怒る必要はありません。
むしろ、「今日は塾で何を習ったの?」「難しかったところはあった?」など、ちょっとした会話が大きなモチベーションにつながります。

塾 × 家庭 = 最強、です。

最後に

夏が終わり、秋が来る。
「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」……そして、もちろん「勉強の秋」も忘れずに!

とはいえ、無理をして体調を崩しては本末転倒。
よく食べ、よく寝て、よく学ぶ。このバランスが受験期には何より大事です。

生徒たち一人ひとりが、充実した2学期を過ごせるよう、私たちも全力でサポートしてまいります。

それではまた、次回のコラムでお会いしましょう!